努力しなかったツケと、もう戻れない現実

人ができないことができるから、高い給料がもらえる。
それは、若いときに努力して、いい大学に入り、難しい試験に受かって、勝ち得たその人の努力の結晶。

ろくに努力もしなかった人間は、人が嫌がる仕事をして、そこそこの高収入を得るか、自分の時間を売るかしかない。
少し前までは、自分の時間を売って人より多く働けば、学歴がある人間と同じくらい稼げた。
でもそれも、36協定により、タイミーみたいな回りくどいやり方をしなければ、仕事ができなくなった。

なんか、世の中がどんどん生きづらくなってきてる気がする。
今の円安が、それを如実に語ってると思う。

20年くらい前までは、アジア圏(韓国、台湾、ベトナム、タイ、インドネシアなど)どこへ行っても「物価が安い国だな」と思っていた。
でも今は、同等、いや逆転までされている。

年金だってどうだろう?
このまま働いて、65になって、月の手取りが13万とか14万とかで生きていけるのか?
とりあえず家がある人はまだいいかもしれないが、家賃払ってる人は到底無理だと思う。

そして、生活保護者が増える。財政が圧迫されて、税金が上がる。
有能な若者が見切りをつけて海外に逃げる。
年金を支える人がいなくなる。年金が減る。
また生活保護者が増える——出生率が減り子供が減り税収も年々減っていく、まさに負のループ
これ、もう終わりしか見えない。


昔は、ある程度働けばそれなりに給料ももらえた。(当然残業ありきの話)
でも、もらえていた物(給料)がもらえなくなった。
それに伴って、返せていた物(借金)も返せなくなった。
昔からパチンコ・スロット・競馬はやっていたが、そこで俺は「競馬で稼ごう」と思ってしまった。

比較的当たりやすい「ワイド」や「複勝」の味を覚えてしまったのも、さらに深みにハマった原因だった。

18頭立てで適当に選んでも、複勝なら1/6の確率で当たる。
そこに血統や馬体重、自分の予想を組み合わせれば「もっと当たる」と思い込んでいた。

気づけば、ワイド1点に5万、6万を突っ込むのが当たり前に。
複勝では20万、30万を入れていた。
1.4倍しかつかなくても30万入れれば12万の利益。
「それならいける」と本気で信じていた。

ワイドもそうだった。
たとえば、単勝1.2倍の「絶対に3着までは外さない」と思える馬と、5番人気・6番人気の馬のワイドを買ったとする。
普通なら、「もし5番人気・6番人気が来なければ仕方ない」と思える組み合わせ。

でも現実は逆。
5番人気・6番人気の馬がまさかの勝利、
そして「鉄板」と思っていた1.2倍の馬が、平気で飛ぶ。
そういう場面を、何度も見た。何度もやられた。
この辺から完全に金銭感覚も、冷静さも失っていったと思う。

でも現実は違った。
JRAは馬券購入総額の25%を持っていく仕組み。
つまり、売上が1億あっても7,500万を客同士で奪い合っているだけの話。

しかも、馬は生き物だ。
気分が乗らない日もあれば、予想外の動きをする日もある。
そんな根拠のないものに、何十万も突っ込んでいた自分は、やっぱり病気だったのだと思う。

複勝で20万負けた後、さすがにまた20万をかけるのは怖くなって、単勝へ切り替える。
でも当然、単勝は当たる確率がもっと低い。
外れやすくなり、また借金が増える。

そんな生活を続けていたら、借金なんて減るわけがない。

それでも、なぜやめられなかったのか・・・

何度か大きく勝った経験があって、それが脳にインプットされてしまった。
負けても、「次やれば勝てる」と思ってしまう。
それを繰り返すうちに、気づけばやめられなくなっていた。
一時の勝ちが忘れられず、いつの間にか依存症になっていた。

当然、長くやっていれば収支はマイナス。
借金はさらに増えるばかり。
でも、自分ではもう止められない——そんな時期もあった。


ただ、今の状況を作ったのは誰のせいでもない。
自分の甘さ。
学歴がないのも、資格がないのも、給料が安いのも、ギャンブルで借金を作ったのも、全部自分の責任だ。
もちろん、消費者金融の“増額誘導”の手口はうまかったと思う。
限度額を上げるタイミングも、言い方も巧妙だった。
でもそれも商売。
乗るような、流されるような弱い自分が一番悪い。

このブログを始めたのも、自分への戒めの意味が大きかった。
そして、あわよくばお金になるかもしれない——そんな気持ちも正直あった。
でも今は、それ以上に「記録」と「覚悟」の場になっている。


当然、生きている限りは、死ぬまで後悔はしたくない。
死ぬ間際に「あれやりたかったな」「あそこ行きたかったな」なんて思いたくない。
だから、体が動く限りは、65まではもちろん、生きていれば70を超えても働こうと思ってる。

\ 最新情報をチェック /

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました