
この記事で伝えたいこと
- ギャンブルの還元率の現実
- なぜ人はやめられないのか(脳内のメカニズム)
- 借金=懲役という自分の見解
- そこからどう抜け出すか
ギャンブルの還元率と仕組み
ギャンブルには夢があります。ですが、その夢は胴元が仕掛けたシステムの上で踊らされているにすぎません。以下は主要なギャンブルの平均還元率です。
ギャンブル種 | 平均還元率 |
---|---|
競馬 | 約75% |
競輪 | 約75% |
競艇 | 約75% |
パチンコ | 約85%〜90% |
スロット | 約95%前後 |
一見、パチンコ・スロットの方が「勝てそう」に見えますが、それは数万〜数十万回という長期スパンでみた理論値。実際にはホール(店)の戦略と設定に左右され、短期で勝ち続けるのはほぼ不可能です。
競馬・競輪・競艇には、当然レース場の維持費、賞金、関係者や職員の人件費など多額の運営費がかかっています。パチンコスロットも同様で、店舗の家賃・人件費・光熱費に加え、新台入れ替えには1台あたり100万円前後かかるものもあるほどです。
つまり、お客が負け続けないと胴元が利益を出せない構造になっています。
ギャンブル依存の仕組みと快感
競馬の場合、「今日はこのレース勝てるんじゃないか」「今月分の生活費を稼ごう」と思って賭けた結果外れても、悔しさと期待からムキになり、また別のレースに賭けてしまう。
パチンコやスロットでは「あと少しで出る」「このゾーンは出やすい」など、よく聞く理論に踊らされて、結局やめ時を見失って打ち続ける。
しかも、たまに予想がドンピシャで当たった時の快感、連チャンした時の高揚感は、脳が強く記憶します。
競馬には予想も加わります。血統、騎手、枠順、パドック、過去データ……。すべてを照らし合わせて馬券を買い、それがドンピシャでハマった時の「ほら見たことか!」という快感は、まさに至福の時。同じ競馬仲間に自慢してしまうほど。
スロットも同様です。「あと何回転でこのゾーン」という期待から、めったに来ないはずのチャンスを追い、たまたまうまく連チャンした時の高揚感が脳に刻まれます。
この「成功体験」が脳にインプットされることで、人は何度もギャンブルを繰り返すようになります。そして、知らぬ間に依存症へ――。
当然、本人には自覚がないことがほとんどです。
借金してまでギャンブルしていること自体が依存のサインなのに、「勝って返せばいい」という根拠のない自信に脳が支配されてしまっているのです。
さらに言えば、仮に自分がパチンコ屋の経営者だったら、見栄えのいい場所にだけ設定6を入れて、あとはほぼ設定1か2を使うと思う。 出さなすぎると客離れするので、バランスを取りながら「どうやってお金を使わせるか」を戦略的に考えるはずです。
つまり、お店は「勝たせるため」に営業しているわけではなく、「負けさせながら通わせる」仕組みを持っているのです。
借金とは懲役である
自分の見解ですが、借金は懲役と同じです。
借金があると、常に自分の行動に制限がかかります。
- 食べたいものを我慢
- 行きたい場所にも行けない
- やりたいことにも制限
借金している間はずっと自由が奪われている感覚です。
俺自身、もう懲役25年食らっているようなもんです。
反省しないから、また刑務所(ギャンブル)に戻る。
模倣犯のように繰り返し、今ようやく「あと6年で出所(完済)」が見えてきた。
自分は、妻に内緒で借金を返済しています。給料の一部を別口座に振り込んで、そこから返済。もちろん足りないので、小遣いからも補填しています。それでも6年かかる計算です。副業やバイトが上手くいけば短縮できるかもしれませんが、現実は甘くありません。
そして、自分でも痛感していますが、ギャンブル依存症の人間はほぼ100%嘘つきです。
俺もそうでした。競馬をやっているのに「やってない」と言い張る。嘘に嘘を重ね、家族にも、同僚にも、ついには自分自身にも嘘をついてしまう。どうしようもない嘘つき人間になっていたと思います。
だからこそ、借金を完済した後の人生は、正直者として生きて、正直者として死にたい。
完済後の年齢は53歳。やり直すには遅すぎるかもしれない。でも、「まだ53歳からやり直せる」とポジティブに生きたいと思っています。
ギャンブルを辞めるには
まず、「勝てる仕組みではない」と理解すること。
そして、脳に焼き付いた快感の記憶を断ち切ること。
依存症は意思の問題ではなく、脳の構造です。
- ギャンブルに使っていた時間とエネルギーを別のものに振り分ける
- 新しい習慣を作る(筋トレ、禁煙、学び、仕事、副業)
- 人に話す、SNSやブログに記録する
完治はないけれど、コントロールはできるようになります。
まとめ
- ギャンブルは胴元が儲かる仕組みの上で成り立っている
- 還元率は低く、長期的には必ず損をする
- 快感の記憶が依存症を引き起こす
- 借金は懲役と同じで、自由を奪う
- 脱却には「理解・習慣・記録」の3つがカギ
この記事を読んでくれたあなたが、ギャンブルの本質に気づき、一歩でも前へ進めることを願っています。
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