【実録】ギャンブルで1000万円失って気づいたこと
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依存・後悔・そして今、伝えたいこと。
こんにちは。ギャンブルで生涯1000万円以上負けた男、TOKIです。
パチンコ、スロット、競馬…。気づけば30年以上、人生の大事な時間とお金を賭けてきました。
勝ったときの快感。
負けたときの自己否定。
借金、後悔、逃げ、孤独。
それでもやめられなかった。
「俺は依存なんかじゃない」
「勝てる理論がある」
「取り返せる」
…そう思い続けたまま、気づけば1000万円以上負けていました。
一回負債を0にしたが、また競馬で消費者金融に200万の借金を
抱えてしまい思い直しました(お金が無いから30年続けたセブンスターもやめた)
今ようやく少しだけ立ち止まって、こうして文字にしています。
この記事では、なぜ自分がギャンブルにハマったのか、そして何を失い、何に気づいたのかを包み隠さず書きます。
誰かひとりでも、「気づくきっかけ」になればと思っています。
第1章:きっかけ ― パチンコとの出会い
初めてパチンコ店の扉を開けたのは、まだ10代の頃。
社会にも出ていない未成年の自分にとって、あのネオンと爆音はどこか大人の世界の入り口のように見えた。
最初に打ったのは、友人に誘われてなんとなく入った地元のパチンコ屋。
玉の動きも意味もわからないまま、500円玉を台に飲み込ませる。
そして、運良く数千円が返ってきた。
「うわ、金が増えた」
それが最初の快感だった。
当時はバイト代も月に数万円。
そんな中で、数分で1万円近くになることもある「パチンコの魔力」は、若い自分には刺激が強すぎた。
「負けても、また取り返せばいい」
「今日は運がなかっただけ」
「確率は収束するから次は勝てる」
今思えば、その時すでに“ギャンブル脳”が始まっていたのかもしれない。
知らないうちに、財布ではなく脳みそを支配されていった――
それが、1000万円の損失につながる最初の一歩だった。
第2章:スロット・競馬と深みへ ― スマホで地獄が加速した
パチンコだけでは物足りなくなり、次に手を出したのがスロットだった。
当時のスロットは「設定」や「ゾーン」があり、知識とタイミングで勝てる“技術介入型”だった。
「自分は勝てるタイプだ」
そんな勘違いが自信に変わり、勝ち額が数十
昼休みに会社のトイレで馬券を買う。
移動中、車の中でもJRA-VANと睨めっこ。
外れたレースのリプレイを深夜に何度も見直す。
勝っても「もっと買えばよかった」と後悔し、
負けても「今のは不利だったから次は勝てる」と都合よく解釈する。
ギャンブルが「遊び」から「日常」に変わった瞬間だった。
そして気づけば、借金は数百万円。
それでも「もう少しで取り返せる」という幻想を信じていた。
第3章:やめたいのにやめられない日々 ― 依存症のリアル
「もうやめよう」
そう思ったのは、数回じゃない。数百回はあったと思う。
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給料日前、所持金が数千円になった夜
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カード明細を見て、手が震えた朝
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家族に嘘をついたまま、眠れなかった日
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パチンコ屋の帰り、財布が空っぽで立ち尽くした夕方
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当たったのに「もう一発」と欲をかいて全部溶かしたあの時
そのたびに、「これが最後」と誓って、また翌週には台の前に座っていた。
人間って、ここまで都合よく物事を捉えられるんだと、自分自身に驚いた。
負けても「今日のデータはおかしかった」
勝っても「運が良かっただけだから、次に備えて貯めよう」は一度もなかった。
🎰 パチンコの規制と、競馬への依存のシフト
転機が訪れたのは、パチンコ業界に規制が入った頃だった。
出玉が減り、射幸性が抑えられ、どの台も“つまらなく”なっていった。
逆にそれが救いだった。
興奮しない → 行かなくなる → 自然に距離ができた。
パチンコは、法律のおかげでやめられた。
…でも、問題はその「空いた穴」を競馬で埋めてしまったことだった。
最初は数千円。
徐々に「的中率より回収率だ」とか言い出し、1レースに数万円。
G1や勝負レースでは1日で数十万円を賭けるようになっていた。
スマホでポチッと、タップひとつで大金が飛ぶ。
現金を触らないから、リアルな金の重みを感じなくなっていた。
まさに地獄の自動ドアだった。
そして気づけば、借金は300万円を超えていた。
第4章:1000万円失って、やっと見えたこと(追記あり)
…
1000万円という金額は、ただの数字じゃない。
その裏にある人生すべての崩壊の象徴だった。
もしそのお金があったなら——
子どもが行きたがっていた留学にも行かせてあげられたかもしれない。
家族で色んな場所へ旅行にだって行けただろう。
いつも安い化粧品しか使わずにいる妻に、良い化粧品や服も買ってあげたかった。
そう思えば思うほど、心が締め付けられる。
けど、どれだけ悔いても、過去の現実はもう戻ってこない。
だからこそ今、残った借金を完済し、これからは妻と子供たちに尽くして生きていきたい。
心からそう思う。
時々、ふとこうも考えてしまう。
「もし自分が死んで、ローンがチャラになって、保険金が入れば…」
その方が家族は幸せなんじゃないかって。
でも、それはきっと違う。
それは**「逃げ」**だし、
家族が望むのは、**お金じゃなく“自分が生きていること”**だと、今は思える。
現実に、しっかり向き合っていく。
時間はかかるかもしれないけど、
もう「逃げる自分」には戻らない。